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将棋を始めたきっかけ [将棋]

高校に入るまで将棋をまったく知らなかった僕は、そのときのクラスメイトだった田村くんから、放課後に残って初めて将棋を教わりました。
居飛車党だった彼は必ず矢倉囲いにして玉を囲む戦法を取っていました。

彼は「矢倉には矢倉が有効だよ」と言い、僕は矢倉囲いだけを覚えて対抗しましたが、まったく歯が立ちませんでした。
その後、どうしても田村くんに勝ちたかった僕は、将棋の本を読み始め、『矢倉囲いは上からの攻撃には強いが、横から攻められると意外と脆い』ということを知りました。

そして、将棋の戦法で、矢倉の横方向から攻めるには、振り飛車の戦法が有効であり、中でも攻撃力の高いという『石田流三間飛車』を覚えました。

石田流の出だしは、7六歩、7五歩、7八飛と進みますが、矢倉囲いしか知らなかった僕にとって、この出だしはとても斬新に感じられ、これなら田村くんの意表をつけるのではと、石田流三間飛車の定跡を覚え、さらに、相手の矢倉の弱点や、急所を調べ、どこから攻撃を仕掛ければよいのかを考えました。
ある程度定跡を覚えて、田村くんと再戦。

今まで一度も勝てなかった田村くんについに勝利することが出来ました。

そのときの嬉しさから将棋にはまり、雁木やメリケン向かい飛車など、いろいろな戦法で田村くんに挑みましたが、その度に彼は対処法を考え出し、必ず矢倉で攻めてきました。
矢倉一本で貫き通す彼の信念は凄まじいものがあり、その後、何度も苦戦させられました。

今では彼と会うのは1年に一度くらいになってしまいしたが、高校の頃の思い出を語らいながら縁側で指す将棋は、とてもよいものです。

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